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▼OKR設定の流れ
はじめてOKRに取り組む場合、どのようなフローでOKRを設定していくものか、頭を悩ませる方もいるかもしれません。OKR設定の流れは大きく3つのパターンに分かれます。
- 組織の上位から順番にOKRを設定する
- 事業部OKRまで設定して共有し、各レイヤーがそれぞれOKRを設定して後で関連づける
- 現場の特定のチームからOKRを導入する(その後、横のチームに展開していく)
順を追って解説したいと思います。
1,組織の上位から順番にOKRを設定する
組織の上位から順番にOKRを設定していくことができるのは、比較的小規模な組織かと思います。通常、300-500名以上の会社になると、上位から順番に目標設定を行っていくと1-2ヶ月が過ぎてしまうため、部門や現場でOKR策定を並行して進めることが必要になります。
上位組織を巻き込んでOKRを開始する場合に最も重要なことは、会社の戦略を明示することです。
Googleでは、会社の単年度のOKRと四半期のOKRをセットで社内に展開すると言いますが、中期の未来を示し、そのマイルストーンとして四半期のOKRを決めて、未来への歩の進め方を共有しています。
会社OKRの決め方
原則は、代表者と事業部長を集めて、1-2年後の事業ビジョンを策定し、単年度・四半期のOKRを作成します。通常
- Objective責任者は代表者
- Key Resultの責任者や関係者は、事業部長
となります。原則、Objectiveとして示すビジョンや戦略は、ディスカッションを経て代表者が決定します。また、KRとして設定する大枠の方向性も代表者のレビューのもと進めます。しかし、最終的にKRに責任を持つのはアサインされた事業部長ですので、ボトムアップで意見を吸収して判断し代表者としてGOを出してください。
また、アサインされたKRに対する配下のOKRは、KRに関係する事業部長同士が会話して決めていきます。事業部長がレビューの上、OKRにGOを出し、部門長は同じ手続きでさらに配下のOKRを決めていきます。
2,事業部OKRまでを設定して共有し、各レイヤーそれぞれOKRを設定して後で関連づける
おそらく、300名以上の組織になると1部門が抱える人材も多く、3ヶ月ごとにOKRをゼロから考えるのは非常に負荷が高く、現実的なことではないものです。
そこで、事業部OKRは大きな方針として1-2年は同様のものとし(そんな中でも必要あれば変更しますが)、部門ごとに1年間のOKRを設定しておきます。そして3ヶ月ごとのOKRは、部門間で互いに連携し、現場サイドが中心となってチューニングすることをおすすめします。
事業部OKRに大きな変化が無い限りは、各部ビジョンにもとづきボトムアップでOKRを策定し、事業部方針にインパクトを及ぼす変化があれば適宜報告し、事業部OKRを見直してください。
3,特定のチームからOKRを導入する場合の、横展開のコツ
全体での導入に先立つ運用モデルづくりで、特定チームから開始するということもあるかもしれません。しかし、
- 大きな成果を出すためには、横のチームと連携する必要がある
- 横のチームと連携が開始すると、上位の戦略を明確化しなければならないタイミングが出てくる
ことが発生します。
1チームで型をつくり、協働して大きな成果を出す同僚の部門を巻き込み、その取り組みで一定の成果を出したら、共通の上長と会話して事業ビジョンをすり合わせ、OKRを広い範囲で展開するようにしてください。
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