この記事では、OKR の基本的な考え方と運用方法を紹介します。読了時間はおよそ4分です。
目次
▼OKR概要(2分)
▼OKRのポイント(1分)
▼運用例(1分)
▼OKR の概要(2分)
OKR は、企業の中期経営計画や単年度計画を達成するために、3ヶ月毎のマイルストーンとその達成プランを設定し、3ヶ月毎にプランを改善していく目標運用手法です。
Objective & Key Result の略称で、以下のように中長期・単年の会社目標達成に必要な3ヶ月毎の目標やビジョンを Objective であらわし、その目標に到達するための主な成果・結果を Key Result で設定します。
会社OKRと部門OKR、部門OKRとチームOKRを互いに関連付け、下位にある OKR が上位OKRの達成に対し適切なプランとなるように設定します。しかし、設定時に完璧なプランにするには時間がかかるため、四半期の期初に60%-70%の完成度で全員で設定し、その後1週間〜3週間程度で業務を行いながら微調整や修正を重ねていくやり方が一般的です。
また、OKR では、Objective、Key Result それぞれに達成に責任を持つ「責任者」を定めます。
上記の例では、会社Objective は社長、会社Key Result は各部門長が責任者となり、会社OKRを社長と各部門長とで責任を持ちます。そしてそれぞれの会社Key Resultの達成プランを各部門長が中心となって部門OKRをつくり、プランニングしていきます。
3ヶ月後には会社全体のそれぞれの OKR 進捗の振り返りを行い、次の四半期で「何を続け、何を辞め、新たに何を行なうか」を選定し、中長期計画の達成プランを改善していきます。
▼OKRのポイント(1分)
OKRのポイントは以下の3点です。①メンバー全員が、達成することに意義があると思えるような野心的でワクワクするような OKR を設定し、②その繋がりを会社全体で可視化し、③3ヶ月やその期中に進捗をレビューして修正を加え、プランをブラッシュアップしていきます。
▼運用例(1分)
OKR の運用では、3つのキーイベント(ミーティング)があります。
①四半期の期初に、中期計画や単年度計画達成に向けた前期の進捗を振り返り、次の四半期の OKR を会社全体に共有します。会社の全体会議等で、会社OKRと事業部OKR、場合によってはキーとなる部門OKRを共有し、戦略の意図を伝達します。
②チーム毎に週次、隔週でOKRの進捗を確認し、会社OKRの目指す方向に向けてアクションを改善できるかを確認します。ここで計画の修正があれば、③の月次ミーティングに向けて上長に共有し、承認を得ます。(チェックイン、ウィンセッションなど)
③毎月、部門や事業部会で全体のOKRの進捗を共有し、②で発生した「特に注力することや、辞めること」などの方向性を共有し、メンバーが迷わず会社の目標に向かえるようにコミュニケーションを取ります。(自信度UPMTG、四半期中間チェックインなど)
OKR の運用では、特に③がポイントとなり、四半期を待たずに現場の細かい計画修正を織り込んでいきます。詳しくは、部門や事業部のOKR進捗を確認のポイントをご覧ください。
このように、OKR では変化に柔軟に対応しながら適宜必要な箇所にメンバーの意識を集中させ、達成に向けて力を集中させることができます。
また、メンバーが中期的なゴールを意識でき、自分の仕事が大きな成果に繋がっていることが理解でき、やりがいを感じて仕事に打ち込むことができるようになります。
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